地方裁判所や簡易裁判所は,全国の都道府県に存在しています。
昔と比べて日本国内の移動は非常に便利になり,短時間で都道府県間の移動もできるようになった現代ですから,
それぞれの地域の裁判所の違いなどはあまりないようにも思います。
ましてや,裁判官は数年ごとに全国転勤することになりますので,
長年その裁判所に勤めているということは,基本的にありません。
ですので,地域差などは存在しないだろうと考えるのが普通かと思います。
しかし,いざ遠方の裁判所に出廷したりすると,一種のローカルルールのようなものがあったりします。
同じ事柄を行おうとしても,手続の方法が微妙に違ったりするので,きちんとその裁判所のやり方を確認する必要があります。
もっとも,“この弁護士は何も知らないのか”と思われてはだめなので,その辺は加減していかなければならないですが。
また,各裁判所によって,事件の数などは変わってきますので,裁判官の忙しさはどうしても変わってきます。
そして,忙しい裁判所の方が,裁判官による和解あっせんが積極的に行われる面があるとされます。
それというのも,裁判官にとって判決を書くことは,和解と比べて非常に多くの労力と時間を要するものだからです。
裁判を行う場合には,裁判所がどこになるのかということも注意を払いたいポイントです。