主婦休損

主婦の方にも休業損害が認められるということについて,意外と情報が正確に行き渡っていないなと感じることがあります。

 

主婦休損とは,交通事故などで負傷したときに,通院を余儀なくされて家事の時間を奪われること,また傷病によって家事労働が制限されてしまうことについての損害です。

仕事をして収入を得ている方が負傷したときに,仕事を休むことを余儀なくされ,それにより収入が減った時に認められる休業損害の主婦バージョンといえるものになります。

 

ここまでの情報は知っていても,”主婦休損なんて大した金額にならないんでしょ?”と思っている方も少なくありません。

たしかに,保険会社は主婦休損として,1日当たり5700円という最低限の基準で計算してくることがほとんどです。

しかし,弁護士は,主婦の年収は全女性の平均年収で計算すべきだと主張します。

これが認められると1日あたりの金額が1万円を超えるので,主婦休損はかなり高額となってきます。

 

また,実務上,ほかの休業損害と比較して,主婦休損は長期間認められやすいという事実があります。

もちろんお怪我の程度によって,休業損害が認められる期間は変わってきますが,普通なら1,2か月くらいしか休業損害は認められないだろうというお怪我の場合であっても,

主婦休損であれば3,4か月認めてもらえるということが多いです。

 

どのような方が「主婦」にあたるのかは次回のブログに譲りますが,このように主婦休損は弁護士に依頼することでかなり増額が望める損害項目です。