元号

元号の変更が話題になっていますね。

さて,「元号法」というものをご存じでしょうか?

…弁護士の職務上法律とのかかわりが深いため,どうしても法律に関する話題となってしまうことはご容赦ください。

 

以下,元号法の内容です。

元号法

1 元号は,政令で定める。

2 元号は,皇位の継承があつた場合に限り改める。

附 則

1 この法律は,公布の日から施行する。

2 昭和の元号は,本則第一項の規定に基づき定められたものとする。

 

…附則も含めてたった4項しかありません。法律といえば何百条,ものによっては千条を超える膨大な法律条項をイメージされる方が少なくないと思います。

しかし,元号法をみれば,「何事にも例外はある」ということがよくわかりますね。

 

元号法の附則2項には,「昭和の元号は,本則第一項の規定に基づき定められたものとする。」と書かれています。つまりこの法律で初めて定められた元号は昭和である,ということになります。この法律はまだ2回しか出番がなかったようです。

そう考えると,新元号への改元は元号法上3度目の歴史的な瞬間,という見方もできます。

 

過去には2000年問題でパソコンに支障が出る,ということがあったので,元号の変更も業務上何らかの支障となるかもしれません。パソコンは今やデスクワークにおいて必須の存在となっていますから,あらかじめ十分準備しておきたいところです。

 

法律という側面からアプローチすると,少し違った見え方をすることがあります。

なお,弁護士だからといって公私問わず24時間何でもかんでも法的側面から物事を捉えている,という方はさすがにいらっしゃらない,と思います。。