むち打ち損傷

頚椎捻挫,頸椎症,頚椎症候群。いわゆるムチウチです。

特に追突事故で受傷される方が多いと思います。

これまで弁護士として少なからず交通事故の案件にも関わってきましたが,世の中の追突事故の多さに驚かされました。あくまで体感ではありますが,3割くらいは追突事故の相談を受けてきたように思います。

 

無事に治療を終え,完治してしまえば後は慰謝料などの賠償の問題だけですが,症状が残存した場合には後遺障害の問題が出てきます。後遺障害は,通常,保険料率算出機構(下部組織となる自賠責保険調査事務所)に後遺障害の等級認定申請をし,後遺障害といえるかどうかを審査してもらいます。その結果を基本に交渉が進むのが一般的です。

後遺障害が認定された場合とされない場合とで賠償額は大きく変わってくるため,ムチウチの事案では重要なポイントとなってくるといっていいでしょう。

しかし,このムチウチの後遺障害の獲得というのが難問で,なかなか簡単にはいきません。

ムチウチに限った話ではありませんが,痛みやしびれといった症状自体が後遺障害認定の対象となっている場合(14級には「局部に神経症状を残すもの」という認定があります),基本的にその原因を直接的に証明できる物的証拠がありません。患者本人の訴えや症状の推移等から判断せざるを得ないわけです。この点が,ムチウチの後遺障害等級の獲得の難しいところです。

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