バレー・リュー症候群

前回頚椎捻挫,ムチウチのお話だったので,続きというか,今回は関連するお話です。

「バレー・リュー症候群」という言葉をご存じでしょうか。

交通事故等で頚部を受傷後,事故前にはなかった慢性的な頭痛やめまい,吐き気,などの症状を訴えるようになることがあります。

このバレー・リュー症候群も,ムチウチ同様,主に14級の等級認定で問題となることがあります。

 

後遺障害の等級は全部で14等級あり,手や足,目,耳など様々な後遺障害が規定されていますが,個人的な経験では,ムチウチで14級の等級を獲得することが最も難しいのではないか,と感じています。

 

当法人には保険料率算出機構出身の後遺障害専門スタッフが在籍しているため,手前みそではありますが,後遺障害等級認定のサポートについては数ある弁護士事務所の中でもトップクラスであると思っています。

しかし,細部を詰めて認定の可能性を少しでも上げようと尽力しても,後遺障害に該当しないこともあり,そういった結果が出ると悔しい思いをすることがあります。

 

特に,追突事故は,被害者の方に何の落ち度もありません。もちろん,痛みが残るよりは完全に治ってしまうことが一番です。

他方,一定程度症状が残ってしまうケースは存在します。

その場合に,どのように対応すべきか,ご相談の際に見通しなどお話しできればと思います。

 

なお,余談ですが,バレー・リュー症候群という名前はバレーさんとリュー(ルー)さんというお医者さんが由来だそうで。。