個人再生のご検討にあたって

今回は,個人再生について,よくある誤解についてまとめてみたいと思います。

インターネット上に情報があふれているご時世です。借金問題で悩んでいる方も,実際に弁護士に相談する前に,事前にご自身で情報収集されていらっしゃる方も少なくありません。

ただ,誤解があって思っていたとおりにならない,ということもあります。今回はそんなポイントについてご紹介いたします。

 

個人再生手続きについて調べると,今ある借金が圧縮され,それを返済すれば残りの返済を免れることができる,という大枠の説明が出てくるかと思います。

これは大枠としては間違っていません。しかし,「最低弁済額100万円」というもう1つのルールを見落とされている方がけっこういらっしゃいます。

細かく整理すると,総債務額500万円までは100万円,500万円以上1500万円までは1/5,1500万円以上3000万円までは300万円,3000万円以上5000万円までは1/5となっています。

 

例えば,300万円の1/5は60万円ですが,上記の個人再生のルールに従うと,少なくとも100万円以上は返済しなければならないこととなります。

 

弁済額については,他に清算価値(財産のことです)も検討しなければなりませんが,そのあたりになると個別のご相談の際に確認する必要があるかなと。

個人再生をするかご検討中の方のご参考になれば。