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任意整理の完済後に住宅ローンは組めるのですか?

  • 文責:所長 弁護士 石井浩一
  • 最終更新日:2022年11月30日

1 任意整理をすると信用情報に登録される

任意整理をはじめとする債務整理手続を行うと、その旨が事故情報として信用情報機関に登録されるため、貸金業者や金融機関の審査に通りづらくなり、新たにローンを組んだりクレジットカードを作成したりすることが難しくなります。

住宅ローンも「ローン」ですので、信用情報機関に登録されていると、審査が通らない可能性が高いです。

2 信用情報機関に登録されている期間

では、信用情報機関に登録されている期間がどのくらいであるのかということになりますが、信用情報機関は3つあり、それぞれで登録後の情報削除までの期間や、削除期間の開始事由が異なります。

任意整理の場合、弁護士に依頼したタイミングから5年で消えることもあれば、完済してから5年程度経過するまで事故情報が登録され続けることもあります。

また、信用情報機関から登録が抹消されても、各貸金業者が自社で独自の顧客管理データを有しているので、そのデータからは上記期間が経過しても情報が削除されるわけではありません。

ですので、信用情報機関から登録が抹消される=住宅ローンを組めるというわけではありません。

特に、任意整理をした相手方との間で住宅ローンを組むことは、信用情報機関から登録が抹消されていたとしても難しいかと思います。

3 住宅ローンの審査を通すかどうかは最終的にその金融機関の判断

住宅ローンを組めるかどうかについて金融機関が判断する際、信用情報機関に登録があるかどうかが大事な判断材料になることは間違いないのですが、先述のとおり登録が抹消されているから絶対大丈夫というわけではないですし、逆に登録されている場合でも絶対に審査が通らないとも言い切れません。

なぜなら、信用情報機関の情報はあくまで審査にあたっての1つの情報であり、それをもとにどう判断するかについては各金融機関の判断に委ねられるからです。

そのため、任意整理の完済後に住宅ローンは組めるのかという問いに対して明確に回答することは困難ですが、完済から時間が経つにつれて住宅ローンの審査が通る可能性も増してくるということはいえるかと思います。

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