賃金センサス

平成29年度賃金構造基本統計調査が発表されています。

賃金センサスです!

 

難しい言葉を並べても,何が何やら,となってしまいますね。事務所にご来所いただき,ご相談する際には,専門用語を避けたり,用語の説明を入れたりして,わかりやすいご説明に努めることも弁護士として重要な職務ではないかと思っています。ということで,以下賃金センサスについてのお話となります。

 

センサス,という言葉を調べると,「国勢調査」という単語が出てきます。要するに国民の情報を調査して統計をとったものです。賃金センサスというのは,平均賃金に関する情報をまとめたものということになります。

厚生労働省が発表していて,男女や学歴,産業別,企業規模別など,様々な角度,グループ分けして平均賃金を算出しています。

 

さて,この平均賃金,一番出番が多いのは交通事故の損害賠償請求の場面,特に家事従事者(主婦や主夫の方です)の損害算定で利用されています。

事故でけがをして家事が思うようにいかない,でも自分は仕事をしているわけではないから損害が出ていない,ということになるでしょうか。そんなことはありません。

専業でも兼業でも家事は「業」,つまり仕事です。業務に支障が出ているのですから,支障が出た分は損害として請求できる場合があります。

ただ,日々の家事をお金に換算することは簡単ではありません。そこで,平均賃金を基に損害を算出するわけです。

 

賃金センサスや算定方法など,詳しいお話はご相談の際にできればと思います。交通事故には遭わないに越したことはありませんが,もしあってしまったときは,一度ご相談ください。