探偵

真実はいつも1つ!と言い切れるほど単純ではないのが現実です。

また,裁判官も神様ではありませんので,過去のある時点に起こった出来事を認定するにあたり,どんなに慎重に判断をしても,真実と異なる判断となってしまうことはあり得ます。冤罪事件などはその典型でしょう。

 

有利にも不利にも働くものですので,必ずしも「証拠がすべて」,というわけではありませんが,やはり紛争に関し,証拠が重要とされることは否定できません。

特に目撃証言等の「人的証拠」よりも,契約書や写真,動画等の「物的証拠」が重視されるといえます。

しかし,弁護士,あるいは事務だけでも調査に限界はあるわけです。そこで,ときに専門家である探偵さんに調査依頼を行うことがあります。

よくあるところとしては,不倫調査等が挙げられるかなと思います。

もちろん,相手方から探偵による調査結果が証拠として提出されることもあります。

 

証拠写真等は,実際にどの程度遠いところからから撮影しているのかわかりませんが,けっこう鮮明に映っているなあと思います。

具体的な調査方法の詳細まではわからないところがありますが(企業秘密という部分もあるでしょう),その1枚の写真のために何時間も張り込みをしたりすること等を想像すると,なかなか大変だろうなと思います。

 

おっちゃんを麻酔銃で眠らせ,変声器を使って華麗に凶悪殺人事件の犯人を追い詰める,というのが探偵稼業のすべてではないようです。「事実は小説よりも奇なり」等といいますが,どんなお仕事も,現実は思っているより地味なものなのかもしれません。