記録的に早い梅雨入りになりそうで,東京では雨の日が続いています。
梅雨入りが早いと梅雨明けは遅い傾向にあるそうで・・困りますね,
今回は,相続を承認するか,放棄をするか悩んでしまった際に取る手段についてお伝えします。
まず,悩むケースというのは
①プラスの財産があり,マイナスの財産は見つかってはいないものの不安である場合
②プラスの財産があまりなく,マイナスの財産があり,どっちが多いか微妙な場合
③プラスの財産がたくさんあるが,マイナスの財産もたくさんあり,どっちが多いか微妙な場合 等があると思います。
①の場合は,JICCやCIC,KSC等で債務の有無を調査し,自宅等の郵便物等で借用書等がないことを確認して,債務が見つからないのであれば,相続をすることになります。マイナスの財産が存在する可能性をゼロにすることはできませんので,一定の範囲で調査をして相続をするしかありません。
②のケースは,①の調査等,マイナスの財産額を把握することにくわえて,プラスの財産調査をする必要があります。借地権の評価が問題であったり,有価証券どこにあるかわからない等,調査に時間がかかる場合には,相続を承認するか否かの期間の伸張を裁判所に申し立て,3か月~半年ほど期間を延長し,その間に調査をすることになります。
③のケースでは,②で解決しますが,積極財産や消極財産の額が大きく,かつ,相続人全員の意向が一致する場合には限定承認をする(相続財産を全て明らかにし,換価し,債務者に対して清算を行い,残りがあれば受領する)ことも視野に入ります。