相続と生命保険

2023年5月も終わりですね

GWがなつかしいですね。東京もそろそろ梅雨入りでしょうか。 

前回は、相続土地国庫帰属制度について書きましたが、今回は、相続と生命保険について書いてみようと思います。

社会人になってある程度年月が経っておられる方ですと、生命保険に加入されている方も多いのではないでしょうか。

生命保険は自分が亡くなったら受取人に保険金が支払われるというものですが、相続税対策として生命保険を活用できる場合があります。

具体的には、生命保険に加入することにより、相続税の金額を減らすことができるだけでなく、納税資金を確保する手段にもなります。

相続税とは、相続により財産を取得した場合に、その取得した相続財産に課される税のことをいいます。

相続税は、原則として被相続人が亡くなった時点で有していた財産の総額(みなし相続財産も含みます。)を計算し、債務と葬儀費用を差し引いた金額について課税されますので、生命保険に入ることにより、課税の対象となる財産が減ると相続税額が低くなるということになります。

また、生命保険金には相続税の非課税枠があります。

具体的には、

生命保険金の非課税枠は、法定相続人の人数に500万円を乗じて計算します。 その枠内の生命保険金であれば、相続税がかからないことになります。

また、生命保険に入ることにより納税資金を確保することができることができます。

相続財産の中に、価値が高い不動産があるけれども現金や預貯金がほとんどない場合もあると思います。

そのような場合は、相続税の納税資金が足りず、泣く泣く不動産を売却しなければならないケースもあるでしょう。

そのような事態を避けるために、生命保険に入るということも重要です。

また、遺留分対策として生命保険を活用することも有用です。

相続税額を減らしたい方や、納税資金に不安がおありの方は生命保険の加入を検討されると良いと思います。