弁護士法人心 銀座法律事務所に所属しております、弁護士の佐藤と申します。
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自宅を残すことに対する価値観の違い
以前のブログでも書いたことがありますが、個人再生の手続きを利用すると、住宅ローンはそのまま支払い続け、その他の債務だけを減額できる可能性があります。
ただし、その人が保有している財産が大きい場合はその財産額分を返済しなければならないケースがあり、都心部に自宅を保有している場合、かなりのケースで住宅価値>残りの住宅ローンとなっているため、個人再生の利用が難しいことが多いです。
ただ、都市部に自宅を保有している方は、相談以前にすでに住宅を売却するなどの手段を講じたけれどもどうにもならずに債務整理の相談に来た、というケースが多い気がします。
このあたりは自宅を資産の1つとしてみる傾向がある都市部と、自宅に対してある種特殊な感情を抱く傾向がある地方の差があるのかもしれません。
首都圏でも郊外の方だと後者の思想で自宅を保有している方が少なくない印象です。
悩ましいのは、郊外といえど東京圏の不動産であれば少なからず住宅価値は増しているということです。
つまり、ある程度返済が進んできた住宅ローンであれば、郊外でも住宅価値>残りの住宅ローンとなるケースはしばしば見られ、そうすると個人再生を行ってもかなりぎりぎりの生活になってしまうことが予想されるのですが、先ほどの「自宅に対する特殊な感情」を抱いている方だと、それでもどうにかして自宅を残す個人再生を選ぶ傾向があるということです。
経済的に見れば、自宅をできる限り高い値段で任意売却して、住宅ローンやその他の借金の返済に充ててしまえば生活はかなり楽になりますし、任意売却しても返しきれないほどの債務が残るのであれば自己破産を選択してしまった方がよほど経済的更生を図れているのではないか、という感もあります。
ただ、自宅を特別視する人からすればそれだけで割り切れない部分もあるでしょうし、最終的に方針を決めるのはその人自身ということにもなってきますので、私の立場からは任意売却や自己破産を選択した場合の経済的なメリットについても十分に説明し、理解いただいたうえでご判断いただくということを今後も意識したいと考えています。