国選弁護人という言葉は聞いたことがあっても,
当番弁護士という制度をご存知の方は,そう多くはないのではないでしょうか。
逮捕されると3日以内に,送検,勾留の手続きが取られることになり,
被疑者国選と呼ばれる国選弁護人が付くのは,勾留された後ということになります。
つまり,逮捕されてから勾留されるまでの期間は,国選の弁護士がつかないということになるのです。
当番弁護士は,この問題を解消するための制度といえるもので,
逮捕された後,すぐに弁護士を呼ぶことができるというものです。
逮捕された直後が,被疑者にとって最も困惑している状況にあるはずなので,
この制度の存在意義は大きいはずです。
ですが,世間の知名度は必ずしも大きいとはいえません。
ぜひ,制度の存在がもっと認識されてほしいと思います。