昨年の消費税増税と同時期に,国がキャッシュレス決済の普及を進めたこともあり,
以前と比べてかなりバーコード決済などの決済方法が一般的となってきました。
私個人は以前からカード派で,ポイントをこつこつためるのが好きだったりするのですが,
昨年の消費税増税と当時に,これまで以上にキャッシュレス決済を利用することによる還元率が高まり,
私の周りの現金派の人たちも,これを機にキャッシュレス決済に手を出していました。
弁護士として債務整理の業務に携わっていても,しばしばキャッシュレス決済の問題に直面します。
債務整理のご相談にいらっしゃる方は,基本的にカードをよく利用されている方であり,
ほとんどの場合が“キャッシュレス派”の方ということになります。
キャッシュレス派からすれば,「債務整理手続をとることでクレジットカードが使えなくなるだけでも不便なのに,
国の政策であるキャッシュレス決済によるポイント還元の恩恵にもあずかれないのではないか…」という不安が出るのは当然です。
しかし,キャッシュレスというのはクレジットカードのようないわゆる後払いシステムだけでなく,
事前にチャージしたうえで支払を行うプリペイドシステムもありますし,利用と同時に引き落としがされるデビットカードもあります。
後払いシステムの利用は債務整理を行うと難しくなりますが,先払い,同時払いは信用情報と関係がないので,継続して利用できます。
債務整理をすることでできなくなることについては,ぜひ弁護士に確認していただければと思います。