裁判所ごとの違い

地方裁判所や簡易裁判所は,全国の都道府県に存在しています。

昔と比べて日本国内の移動は非常に便利になり,短時間で都道府県間の移動もできるようになった現代ですから,

それぞれの地域の裁判所の違いなどはあまりないようにも思います。

 

ましてや,裁判官は数年ごとに全国転勤することになりますので,

長年その裁判所に勤めているということは,基本的にありません。

ですので,地域差などは存在しないだろうと考えるのが普通かと思います。

 

しかし,いざ遠方の裁判所に出廷したりすると,一種のローカルルールのようなものがあったりします。

同じ事柄を行おうとしても,手続の方法が微妙に違ったりするので,きちんとその裁判所のやり方を確認する必要があります。

もっとも,“この弁護士は何も知らないのか”と思われてはだめなので,その辺は加減していかなければならないですが。

 

また,各裁判所によって,事件の数などは変わってきますので,裁判官の忙しさはどうしても変わってきます。

そして,忙しい裁判所の方が,裁判官による和解あっせんが積極的に行われる面があるとされます。

それというのも,裁判官にとって判決を書くことは,和解と比べて非常に多くの労力と時間を要するものだからです。

 

裁判を行う場合には,裁判所がどこになるのかということも注意を払いたいポイントです。

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簡易裁判所

裁判所には,最高裁判所,高等裁判所,地方裁判所,簡易裁判所,家庭裁判所…というように,いくつか種類があります。

交通事故をはじめとした損害賠償請求事件などの一般的な裁判の場合,まずは地方裁判所ないし簡易裁判所に訴えを提起することになります。

地方裁判所に訴えを起こすのか,簡易裁判所に訴えを起こすのかは,基本的に請求する金額によって決まってきます。

具体的には,訴訟価額が140万円以下である場合には,一般的に簡易裁判所に訴えを提起することになります。

ですので,交通事故の場合だと,物損のみのトラブルの場合だと簡易裁判所に訴えを提起するということも少なくありません。

逆に,お怪我もあるという場合だと,金額的に地方裁判所に訴えを提起することが多いです。

 

では,簡易裁判所と地方裁判所で何か違いはあるのかということですが,大きな違いが2つあります。

まず1つ目が,簡易裁判所の裁判官は地方裁判所の裁判官(判事)ではなく,簡易裁判所判事という立場であり,他の裁判官とは裁判官になるまでの過程が異なります。

もう1つが,司法委員の存在です。

司法委員は,市民感覚を司法に反映させるために民間人の中から選ばれた者であり,和解を行う際などに意見を述べたりします。

この2つの特徴により,簡易裁判所は他の裁判所よりも,ある意味柔軟な,逆に言えば結果の予測を立てにくい判断をする印象があります。

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2018年のご挨拶

あけましておめでとうございます。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

昨年ももちろん一生懸命に日々仕事に励んではいたわけですが,

今年はより素早く最適な手段を選択していけるよう磨きをかけていきたいなと感じているところです。

それによって,これまで以上に多くの方の依頼を受け,手助けを行えればなと思います。

 

今年の年末年始は実家で比較的ゆっくりと過ごすことができました。

年末は家でゆっくりとテレビを見ながらくつろいで,疲れを癒すことができました。

また,実家には犬が2匹いるので,その犬たちとも久々の再会。

1匹はもうかなりの高齢で,後ろ足がだいぶ不自由になっているのですが,イヌ用車いすを使ってせっせと歩いていました。

イヌにあうためにももう少し実家に帰る頻度を増やしてもいいかなぁなんてことも思ったり。

 

また,新年の初売りとかにはあまり興味がない方ですが,親の買い物に付き合ったりしていました。

ウインドウショッピングでも結構楽しいですよね。

あと,うちはお正月にお墓参りに行く習慣があるので,例年どおりお参りもしてきました。

お墓参りなんかはその家ごとにかなり習慣が違うので不思議ですよね。

 

そんなこんなな年末年始で,しっかりとエネルギーを充電できましたので,

年明けから切り替えてお仕事をしていきたいと思います。

忘年会シーズン

早いもので今年もすでに残り1か月を切り,いわゆる忘年会シーズンとなりました。

1,2年に一度集まるようなグループの人たちと,久しぶりに会い,お酒を飲みながら近況を語らうというのはとても楽しいですが,

最近個人的にとても困っているのが,妙に酔いがまわるのが早いということです。

 

元々お酒に強いというわけでもないのですが,いつもの調子で飲んでいるとすぐ眠くなってしまったりして,

せっかくの貴重な時間を損することにもなりかねないなと思っています。

疲れによるものか,体調の問題なのか,年齢か…,きちんと自分に向き合わないといけませんね。

 

私はかつて就職活動をしたときなどにも書いていたのですが,あまり知らない分野の世界で生きている人と話すのが好きなので,

今のシーズンに旧友と会えるのはとてもうれしいです。

私は,大学の学部が法学部ではでなかったということもあって,

比較的,法律関係以外のジャンルの仕事に就いている友人が多く,

それほど苦も無く他分野で生きている人と接することのできる環境に恵まれています。

 

もちろん,事務所内部でも同期らとしばしば夕食を共にしており,これも非常に貴重な意見交換の時間です。

こちらは特に忘年会と銘打つほどのものでもないですが(笑)

健康診断

年に一度の健康診断の結果が出ました。

人生初のバリウムを飲んで行った検査の結果は

無事異常なしでした。

一安心ですね。

ついつい乱れそうになる食生活ですが、

これからも注意していきたいと思います。

歓迎会

ここ最近入所した事務所スタッフの方々の歓迎会がありました。

皆さん明るく楽しい方ばかりなので、これまで以上に事務所は活気づいています。

チームワークを深めて、よりたくさんの依頼者の皆さんに満足していただけるようにしていきたいです。

裁判の傍聴

東京地裁の1階には、タッチパネルでその日の裁判を検索できる機械が置かれており、日々多くの人がこれを使って裁判傍聴をなされています。

内容のわかりやすい刑事裁判の方が、民事と比べて一般の方の傍聴が多いですが、その中でもより注目を浴びる事件とそうでもない事件とがあるようです。

もちろん、テレビで報道されるようなものは注目を浴びるわけですが、この間私が弁護人として扱った裁判は、テレビ報道などないにもかかわらず、審理も判決もかなり多くの方が傍聴していらっしゃいました。

その時々の社会情勢で、関心が変わるのだなと感じます。

研修

交通事故についての事務所内研修がありました。

 

交通事故案件を重点的に扱っているとはいっても、自分の関わる案件で交通事故のあらゆる分野を網羅できるわけではありません。

そのため、同じように交通事故を取り扱っている弁護士が集まり、情報共有できる機会は非常にためになります。

今回は損害保険料率算出機構に在籍していたスタッフの講義であり、より一層勉強になりました。

結婚式

このブログでもたびたび書かせていただいているような気がしますが,

先日またも友人の結婚式がありました。

同じコミュニティだけでも,年に1人2人結婚していくので,

遠方に住んでいる友人にも自然と会えてしまいますね。

委員会

私は東京弁護士会に所属しており,業務改革委員会という委員会に所属しています。

どういう委員会かというと,その名のとおり,

弁護士業務の先駆的な活動領域を常々検討しているわけですが,

各弁護士の発言を聞くと,自分の思いもよらなかった内容が次々と出てきて

とても興味深いです。

会議

各地の事務所の弁護士が集まっての会議がありました。

普段会わない弁護士との意見交換は,今後の仕事の進め方の勉強になります。

刑事事件

弁護士の仕事といえば,刑事弁護を想像される方も多いのではないでしょうか。

東京は地方と比べると,弁護士の人数が圧倒的に多いこともあって,

弁護士一人当たりが扱う刑事事件は必ずしも多くないかもしれませんが,それでも刑事事件はもちろんあります。

 

刑事事件では,驚くことがたくさんあります。

逮捕されて弁護人しか会うことができない,頼ることができないという状態になると,

弁護士として当たり前のことをしているだけであっても非常に感謝されます。

「当たり前のこと」とはいえ,非常に意義のあるものなのだということを忘れずにいたいです。

タイヤのパンク

ここ最近,立て続けに2回も,まさに今タイヤがパンクしてしまい,停車して対応しようとしている状態の車を見かけました。

これまで,パンクした状態の車を実際に目撃した記憶がないので,なぜ立て続けに…と驚きました。

走っているときの路面との摩擦音も,車のバランスも明らかに異常になるので本当に危険です。

 

“8月に交通事故にあってしまった”という方の相談をこのところかなり多く受けているので,

多くの人が車で外出しているこの時期は,やはり気を付けないといけませんね。

事件の終結

先日,1年以上かかった裁判が終了し,受任から数えるともっと長い期間がかかりました。

そういった事件が終了すると,その案件のファイルはかなりの分厚さになり,

終結ファイル置場に移すときにも感慨深いものがあります。

 

もっとも,できる限りどの案件も速やかに終わらせたいものです。

食事会

先日,当法人に新しく入所された先生を囲んで食事会が開かれました。

ちょっといい感じの場所でのお食事で,エネルギーチャージできました。

たまには背伸びもいいですね。

裁判傍聴

先日,自分が代理人・弁護人ではない裁判の傍聴を行いました。

この仕事についてしまうと,なかなか他人の裁判を傍聴しようとはならないのですが,

いざ見てみると,なかなか勉強になるなと感じました。

 

客観的に見ることができるので,「ここはこうしたほうがいいな」「そこはこうしちゃだめだな」

などが見えてきます。

今後も時折時間を見つけて,傍聴してみたいと思いました。

当番弁護

国選弁護人という言葉は聞いたことがあっても,

当番弁護士という制度をご存知の方は,そう多くはないのではないでしょうか。

 

逮捕されると3日以内に,送検,勾留の手続きが取られることになり,

被疑者国選と呼ばれる国選弁護人が付くのは,勾留された後ということになります。

つまり,逮捕されてから勾留されるまでの期間は,国選の弁護士がつかないということになるのです。

 

当番弁護士は,この問題を解消するための制度といえるもので,

逮捕された後,すぐに弁護士を呼ぶことができるというものです。

 

逮捕された直後が,被疑者にとって最も困惑している状況にあるはずなので,

この制度の存在意義は大きいはずです。

ですが,世間の知名度は必ずしも大きいとはいえません。

 

ぜひ,制度の存在がもっと認識されてほしいと思います。

梅雨

東京も梅雨本番という感じで、じめじめした日が続きますね。

晴れた日でも自宅の湿度計の数値が高く、冬場のカラカラ具合と比べて驚いてしまいます。

 

以前、一時期西の地方に住んでいたことがあるのですが、この時期でも晴れた日はもう少しからっとしていたし、冬場はもう少し湿度が高かったような気がします。

 

よく東京は見かけの気温以上に寒くて暑いといいますが、それはわりと真実なんじゃないかなと感じる今日この頃です。

弁護士への相談を難しく考える必要はありません

普段弁護士と接することのない方からすると,

どうしても弁護士は敷居が高いと感じがちな方が多いようです。

 

しかし,実際に弁護士として働いている側としては,もっと気楽に考えてほしいと常々思います。

やはり,料金的な面が気になるという方が多いようですが,法律相談は無料ということもありますし,

法的トラブルに巻き込まれたら,ぜひお気軽に弁護士に相談してほしいと思います。

 

先日当法人に新しく柏駅法律事務所がオープンしました。

同事務所のホームページにおいても,料金関係の説明がありますので,ぜひご覧ください。

裁判での和解

一般的に、裁判をする=裁判官に判決をくだされること というように考えていらっしゃる方は多いです。

しかし、実際には、裁判をしたからといって必ずしも判決を受けるわけではありません。

どういうことかというと、裁判を続けるうちに、ある程度議論が成熟した段階で、裁判官から和解案が出て、これを双方が受け入れることで、裁判が終わることがあるのです。

こうした、裁判をした上での和解による終結は多く、特に東京の交通事故の案件では、裁判官による和解の斡旋が多いようです。

 

もちろん、和解は双方が受け入れることで成立するものですから、これを受け入れずに判決を待つということもできます。

難しいのは、和解した場合と判決を受けた場合とで、どちらが有利になるかの判断です。

基本的には、判決になった場合と大きく違わない内容の和解案がなされることが多いとは思いますが、実際に判決になった場合の内容を見られるわけではないので、どちらを選ぶかは弁護士の悩みどころといえます。

 

裁判官によっては、かなり心証を明らかにしてくれるので、そういったケースでは判断しやすいのですが、そうでないときは、裁判官の態度や発言から推測していくことも必要となってきます。