車で道路を直進中に、駐車場などの路外から出てきた車にぶつけられた場合、過失割合は何対何になるのでしょうか。
実務上、過失割合は、別冊判例タイムズ38という、交通事故での過失割合の認定基準をまとめた書籍をもとに決めます。
車で道路を直進中、路外から出てきた車にぶつけられた場合、基本的過失割合は直進車20:路外車80とされています(図147、148)。
ただし、修正要素という相手方の過失を加算したり、被害者の過失を減算すべき事情があれば、20:80から修正されることになります。
例えば、直進していた道路が幹線道路の場合、路外車はより慎重に進入しなければならないため、被害者の過失を5%減算します。
また、路外車が徐行せず進入してきた場合、直進車は避けることが難しくなるため、被害者の過失を10%減算します。
被害者の過失を減算すべきと主張する場合、修正要素があることは被害者側が証拠によって証明しなければなりません。
例えば、実況見分調書、ドライブレコーダーが有力な証拠となります。
修正要素をどのように主張・立証するのか、分からない方も多いかと思いますので、過失割合でお困りの方は、弁護士に相談することをお勧めします。