司法試験制度

令和7年の司法試験が、7月16日・17日・19日・20日に実施されました。
法曹(裁判官・検察官・弁護士)になるためには、司法試験に合格する必要があります。
司法試験の制度(法曹養成制度)は、時代の流れとともに少しずつ変化しています。

平成16年4月に法科大学院制度がスタートしたとき、司法試験を受験するためには、法科大学院過程を修了するか、司法試験予備試験に合格することが必要でした。
司法試験予備試験は、法科大学院を経由しない人も法曹資格を取得する途を開くために設けられた試験です。
司法試験予備試験の受験資格や受験期間の制限はなく、令和6年の司法試験合格者の最低年齢は 17 歳でした。

令和2年4月から、法曹コースという新しい制度がスタートしました。
法曹コースとは、大学の学部段階から法曹になるための教育を受けることができるコース(課程)で、大学の学部を3年で早期卒業して、通常よりも1年早く法科大学院に進学することを可能とする制度です。

令和5年の司法試験から、法曹資格取得までの時間的・経済的負担を軽減する方策として、司法試験の受験資格に在学中受験資格が追加されました。
法科大学院在学中であっても、所定科目単位を修得していること等一定の要件を満たせば、司法試験を受験できることになりました。

そして、令和8年の司法試験と司法試験予備試験は、CBT方式(PCによる答案作成)が導入されます。
今後、司法試験受験生は、CBT方式に対応するためのトレーニングも必要になると思われます。