「追い越す」と「追い抜く」と「追い抜かす」

「追い越す」と「追い抜く」と「追い抜かす」の3つの言葉を使い分けていますか。

「追越し」とは、道路交通法第2条第21号に「車両が他の車両等に追い付いた場合において、その進路を変えてその追い付いた車両等の側方を通過し、かつ、当該車両等の前方に出ること」と規定されています。

「追い抜く」は、道路交通法の言葉ではありませんが、裁判実務においては、進路変更を伴う「追越し」と区別して、進路変更を伴うことなく(車線を変えないで)前方を走行する車より前に出ることをいいます。

「追い抜かす」という言葉は、私はふだん使うことがなく、大辞林にも載っていませんが、「追い抜く」との違いが気になり、ググってみました。

どうやら、追い抜くとほとんど同じ意味で用いられ、若い人ほど「追い抜かす」の使用率が高いようです。

皇居ランナーの追い抜き

皇居ランに出かけると、涼しくなったこともあって、多くのランナーに遭遇します。

私は、ゆっくり走るので、歩行者を除き、あらゆるランナーに追い抜かれます。

追い抜かれるたび、自転車並みの速さで走るランナーに接触したら負傷するにちがいないと感じます。

私が前方の歩行者を追い越すときは、後方のランナーと接触しないように後方確認してから歩行者の右側に出るのですが、車が車線変更するときのように、ランナー間で合図の方法が決まっていれば便利だなと思います。

追い越すときは声をかけるランナーもいますが、感染対策の観点からは黙って走るべきというご意見もあり、右手を横に出すという手信号が有効でしょうか。